2020年1月11日
常温乾燥の「秘伝豆」でスイーツ作り 山形大学主催のコンテストで優勝
「みどりのみのり」は卵や乳製品、小麦を使わずに秘伝豆の風味を活かしたスイーツ
山形大学が主催する「ドライフーズレシピコンテスト」が開催されました。
このコンテストでは、山形大学の常温乾燥技術を使って乾燥させた
「秘伝豆」を食材にしたレシピを募集し、審査員によって評価されます。
常温乾燥とは、流体力学を応用して乾燥機内の温度を40度前後に保ち、
食品を自然に近い状態で乾燥できる技術です。
加熱や凍結による乾燥に比べ、素材本来の色や風味、
栄養価を維持できるのが特徴です。
山形大学発のベンチャー企業ベジアが事業化しており、
野菜や果物などのパウダーを販売しています。
コンテストには、全国から応募があり、その中から選ばれたレシピが実際に作られ、
審査員によって味や見た目、創造性などの観点から評価されました。
最終的に、仙台市の専門学生菅原さんの作ったスイーツ「みどりのみのり」が優勝しました。
「みどりのみのり」は、卵や乳製品、小麦など、
アレルギーの原因となる食材を使わず、
秘伝豆の素材の味を生かしたスイーツです。
優勝した菅原さんは、「信じられない。夢心地です」と喜びました。
菅原さんは、自分自身が卵や乳製品にアレルギーがあることから、
アレルギー対策のレシピに挑戦したといいます。
「秘伝豆は、栄養価が高くて、色々な料理に使える素晴らしい食材だと思います。
アレルギーのある人でも安心して食べられるスイーツを作りたかったです」と話しました。
審査員長で、ベジアの社長も務める城戸教授は「どれもおいしかった。県産の食材を生かして食品を開発し、
山形を元気にしていきたい」と話しました。
城戸教授は、常温乾燥技術の開発者でもあります。
常温乾燥技術は、食品だけでなく、
医療や化粧品などの分野にも応用できる可能性があるとしています。
「秘伝豆は、山形の特産品として、全国に広めたいです」と語りました。
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